2012年 03月 09日
『冬の畑にある白菜』が始まり
さかのぼれば、大学の授業でニットに出会って、『白菜』というタイトルで作品を作ったのが始まりです。
冬に、畑に残されている白菜を、通学途中にいつも見ていて、
この奥深い色彩と質感を表現したいと。
それで、古い布を細くカットして、糸と引き揃えて棒針で編んだのですが、
したかったような有機的で複雑な表現ができたのです。
幼い頃から、都会に居ながらにして自然には恵まれていて、よく遊んでいました。大きな木もありました。
一人暮らしで引っ越ししても、ずっと自然は身近にあり、
最近の周辺の環境は、雑木林があったり、
更には、山に登るようになって、
自然の美しさじゃなくて、自然は生きているということと、大事にしないといけないと。
なんとなくは思っていたけれど、
木や森のことを色々教わって、より思うようになりました。
植物がないと人は生きていけない。植物は人間がいなくても生きていけるのに。
牧野富太郎さんの言葉です。
植物は、寧ろ、人間がいない方がいいのかも、、、。
植物の美しさ、植物から頂く恵み。それを感じられるものが創れたら、、、と、
初めての、自然をモチーフにしたニットのベストを引っ張り出して見て、
あの頃より、よりそんなことを思っている、、、と感じる今日でした。
by satori--nu
| 2012-03-09 17:58
| 作品
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